JCARETS | Wi-Fi/Bluetooth製品の認証試験用 – 自動測定システム –

JCARETSは、日本の技適および工事設計認証に対応したRF特性の自動試験システムです。日本の認証試験方法を標準仕様としており、各国規制に準拠したプリ認証用の自動測定システムについても、ご要求に応じて受注開発が可能です。JCARETSで得られた試験結果は、国内認証申請にそのまま使用することができます。

試験システムの提供から認証取得までをカバーする「認証サポートプログラム」を通じて、お客様の負担軽減を支援します。JCARETSテストシステムは、信頼性の高い計測器メーカーの製品を使用して構成されています。お客様が保有する測定器を活用したシステムアップも対応可能です。

設計合致義務を履行するには、無線デバイスの認証時に確認された性能が、量産された製品でも一貫して維持されていることを確認し、その検証データを適切に管理する必要があります。JCARETSシリーズのテストソフトウェアは、認証機関と同等の試験手順と判定基準に基づいた結果を提供します。そのため、設計合致義務を履行していることの根拠として品質管理プロセスにJCARETSを組み込むことは、合理的かつ効果的な手段の一つといえます。このシステムを活用することで、製造された製品が技術要件を満たし、設計合致の基準に適合していることを確実にするとともに、製品の信頼性を高い水準で維持することが可能になります。JCARETSのように妥当性が確認されたテストシステムを導入することは、組織の品質管理体制において極めて有益であり、欠かすことのできないツールとなります。

一部のEUTには、アンテナコネクタが備わっておらず、アンテナ一体型の製品が存在します。これらのEUTに対しては、無線特性を正確に評価するため、放射測定によるアプローチが不可欠です。特に、遠方界条件を満たす測定環境としては、十分な離隔距離を確保できる電波暗室の使用が最も効果的であり、所定の周波数範囲において高精度な放射測定を可能にします。しかしながら、1GHz以下の低周波スプリアス領域においては、放射測定による不要発射の測定が非常に困難であるといった技術的課題も存在します。また、電波暗室を用いた測定においては、室内で生じる電波の減衰や反射といった特性を補正する必要があり、そのために追加の校正が求められる場合もあります。当社では、こうしたOTA（Over-The-Air）測定に関する課題を踏まえ、対象EUTの構造や周波数特性に応じた最適な測定手法を検討し、認証試験においても適用可能な形で、テストシステムへの実装を行います。これにより、放射測定における正確性と再現性を確保しつつ、ユーザにとって信頼性の高い試験環境を提供いたします。